うさねこわんfamily

猫、うさぎ、犬 異種(いろんなこたち)保護の生活を記録しています。

因果応報

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ここは虹の橋のたもと。
虹の橋は天国へと続いている。
ここに来た犬猫は自分の飼い主だった人を
 待っている。
そして、その人が来たら一緒に虹の橋を
渡るんだ。
ボクはここに来て、もう随分経つ・・・。
今までどれだけこの橋を渡っていく者たちを
見送って来ただろう。
ボクが待つ人はまだ来ない。
いや、本当は待つ人なんかいない・・・。
ボクにもかつては飼い主がいた。
でもボクは捨てられ、そして野良犬になった。
野良犬が生きていくには非情な世の中だった。
結局、捕獲され、ボクが生き続けることは
許されなかった。
そして今、ここにいる。
ただ橋を渡ることはできない。
今日もまた見送るだけ・・・。
そんな毎日を送っていたある日、
ひとりのおじさんに出会った。
おじさんはいつもひとりだった。
だから、ボクと同じように橋を渡ることは
できないようだった。
ボクはおじさんのことが気になっていた。
思い切ってボクはおじさんに話しかけてみた。
「ねぇ、おじさんはまだ一緒に橋を渡る子と
会えないの?」
おじさんは、ちょっと驚いたみたいだった
けど、その後はボクと視線を合わせること
もなく無表情のまま答えてくれた。
「一緒に橋を渡る?バカ言うなよ。
俺には一緒に橋を渡るやつなんかいない。
俺はな、生きてた頃、狩猟が趣味でな。
鹿や猪、野生の動物をいっぱい殺してきた。
狩猟シーズンが終わる頃には、用済みの
狩猟犬を山に置き去りにしたこともある。
あとな、うちで生まれた子犬を川に流したりも
したよ。
他にもいっぱい言えないようなことを
してきたんだ。
お前らからすれば、俺は残忍で酷い人間さ。
俺は橋は渡らないんだよ。
どうやら天国とは真逆の地獄に堕ちるらしい。
人間にも随分酷いことしてきたからな、
自業自得ってやつさ。」
ボクにとっておじさんの言葉は衝撃だった。
ボクを捨てて死に追いやった飼い主に似ていて
寒気がした。
もうおじさんには関わらないことにしよう、
そう思った。
でも、何故だろう、その後もおじさんのことが
気になり、つい目で追っていた。
それからもおじさんの回りには犬猫たちが
次々と現れては、優しく話しかけたり、
子犬は無邪気にじゃれついたりしていた。
おじさんは、最初は迷惑そうにしていたけど、
そのうち表情も柔らかくなって、
楽しそうに笑っていることが多くなっていた。
そんなある日、おじさんが泣いていた。
おいおいと声をあげて泣いていた。
どうして泣いているのか、おじさんに尋ねてみた。
「ここの犬猫たちはみんな優しいな。
こんな俺にも声をかけてくれる。
どうしてそんなに優しくできるんだ。
俺は動物には酷いことばかりしてきたのに・・・。
本当に酷いことをした、いまさら謝って
済むことではないが、心から謝りたい。」
おじさんはやっと気づいたらしい。
動物は純粋で優しい、
そして動物にも心があるということに。
でも、もう遅かった・・・。
それから、少ししておじさんは地獄から迎えが
来て連れて行かれてしまった。
ボクはやっぱり見送ることしかできなかった。
神様はどうしておじさんをこの場所に連れて
きたんだろう。
神様は教えてくれた。
「生きていたときにしてきた行ないが、
天国か地獄かを決めるのだ。
もしあの男が生きている間に自分の行ないを
悔い改めることができたのなら、
もしかしたらお前と一緒にこの橋を渡ることが
できたかもしれないな。
しかし人間という生き物は、自分の愚かさに
なかなか気づくことができない憐れな生き物だ。
そしてあの男は、ここに来てやっと気づくこと
ができた、自分がしてきた罪の重さに・・・。」
どうして人間は生きている間に気づくことが
できないんだろう・・・。
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人間も動物も同じ、虐待はやめてください。
良いことも悪いことも神様はすべて見ています。
行いは必ず自分に返ってくるのです。
すべての
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