うさねこわんfamily

猫、うさぎ、犬 異種(いろんなこたち)保護の生活を記録しています。

みのるちゃんのこと。

みのるちゃんは 3年前に保護した 茶トラの猫。オス。

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推定 3〜4歳。

私がこっちに引っ越して間も無く、
疥癬(ひどい皮膚疾患)の猫を見つけた。
すぐに 投薬すれば 治るので
投薬したかったけども 確実に この子には
猫の餌やりがいると思い、少しだけ様子を見ていた。
だけど 一向に治らず 酷くなる。
薬が2重になると 悪化しちゃうし、、
と悩んだが、もう保護した。

疥癬が治らないのは、
適当な餌やりの証拠。

動物病院で 血液検査し、
駆虫し すぐに治療した。去勢済みだったので
地域猫

後に この茶トラのみのるちゃんに
餌やりをしていた人と(猫おばちゃん)に会った。
ネコカイセンなんて知らない
薬なんてあげない。って言ってたな。

この茶トラのみのるちゃんは

小さい頃、この付近で捨てられ、
ある家に入れてもらった。
娘が2人(小学生)お父さんにお母さんの
ごく一般的なご家庭。

みのるちゃんは 娘さんが大好きで
いつも追いかけて抱っこしてもらっていたらしい。

みのるちゃんが1歳をすぎた頃、
オス猫なので スプレー行為をしだした。
これは 去勢をすればすぐおさまる

しかし その行為を疎ましく思った父親が
みのるちゃんを 暴行した

殴る蹴る。間も無く

みのるちゃんを 外に放り投げた。

娘は泣き叫んだけども

汚い猫は要らない。と父親は言い放った

みのるちゃんは あったかい家に帰りたかった。
マンションの階段の4階。
みのるちゃんは

娘たちに抱っこされたい一心で
マンションを駆け上った。

ドアの前に座って 家に入れてくれるのを
待った。

ドアが開いた瞬間、
みのるちゃんを見た父親は鬼の形相になって

汚れたみのるちゃんを 蹴り上げた。

2度戻ってくるんじゃねーよ!

娘たちは 何も言わない。

みのるちゃんは いくら 蹴飛ばされようとも、

マンションの4階 1年育ったお家に何度も戻った。

4回、5回、殴られ蹴られ、少し遠くまで連れて行かれ
捨てられた。

みのるちゃんは また戻って来てお家の明かりを見続けた。

もう帰らなくなった。

それから みのるちゃんは 猫おばちゃんのエサ場に行って
ご飯をもらうようになった。
去勢手術もした。
猫おばちゃんは その話を聞き、(外に出された事)

もう去勢手術したのでスプレー行為はしない。
家にもう1度入れてあげて
と娘たちに 言った。

娘たちは 1歳まで 可愛がった猫を

もうそんな猫は要らない と吐き捨てた。

それから みのるちゃんは 地域猫になった。

あったかいお家から一転

過酷な外の生活になった。
一人ぼっちで 眠る日々。
柔らかい娘たちはもういない。

そんな生活が2年が過ぎようとした頃、
偶然 私が ひどい猫疥癬(皮膚病)の猫を
発見した。
それが みのるちゃんだった。
引っ越しして間も無くだったのもあり、
知り合いも土地勘も 動物病院も全く知らない。

でも 放置できなかった。
おいで。と言ったら 寄って来た。

人の温もりを知ってる猫だと分かった。

保護した。抱きしめた。

毎日 抱きしめ
人間は怖くないんだよ
愛しているよ。

みのるちゃんは 元々 人慣れしているので
家猫修行に時間はかからなかった。

その間に 猫おばちゃんは
みのるちゃんがいなくなったので
娘たちに 聞いたらしい

あの茶トラの猫 いなくなったんだけど
家に入れてくれたの?

娘たちは 言った。

知るわけないじゃん
死んだんじゃないの〜。

猫おばちゃんは 遺体がないから
死んでない。って言ったって。

それから偶然に
餌やりおばちゃんに会ったので
保護したことを伝えた。

みのるちゃんは 人慣れもしていたし
トイレも完璧だった。
もちろんスプレー行為なんてしなかった。
里親さんを探した。

たくさんの応募の中で
家族3人、
娘さんが1人。幼稚園の子。

みのるちゃんは そのお家の子になった。

小さい手は みのるちゃんを抱きしめる。

みのるちゃんは 数年ぶりの小さい女の子の手を
体いっぱいに感じていた。

みのるちゃん 幸せ感じたよね。

たくさんの経験をさせてくれて
ありがとう。

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みのるちゃんは 愛されるために
生まれて来たんだよ。

 

f:id:miwachann7777:20180909144856j:imagef:id:miwachann7777:20180909144900j:imageありがとうね。